【2024年大阪にできるIRってなに?】ミスパワーが総合型リゾートについて分かりやすく解説!(Integrated Resort)

皆さまごきげんよう。

本日は総合型リゾート(以下IR)についてお話ししたいと思います!

2024年に大阪の夢洲にIRが出来る事がほぼ決まりそうですわね。
とっても楽しみですわ。
まさかこの日が来るなんて思ってもいませんでした。

それでは解説しましょう、IRとは!

IRとは

そもそもIRって何?

これは本当に良い質問だと思います。
これからのためにも皆さまにIRについて知っておいて欲しいです。
なぜなら、大阪にIRができるからです!

簡単に説明致しましょう。

IRとは、Integrated Resortの頭文字をとった言葉です。
これからIRの概要や施設できる事による懸念点やメリットを網羅的に解説していきますわね!

IRのビッグウェーブに乗り遅れないように頭に入れておきましょう!

【IR=カジノ?Are you sure?】カジノと勘違いしているあなた!

上述の通り、IRはIntegrated Resortと言って日本語で言うと総合型リゾートです。

シンガポールのマリーナベイサンズはご存知でしょうか?
こちらも統合型リゾートの一つです。

IR=カジノとみんな思われがちですが、実はカジノはIRのほんの一部なんです。

IRはMICEが集まった施設の事です。

Meeting(会議)

Incentive Travel(報奨・研修旅行)

Convention(国会機関・国内団体が行う会議)

Exhibition/Event(展示会)

IRは、ホテル・レストラン・ショッピングモール・エンターテイメント・カジノ施設が全部揃っており、ミーティングに出席するビジネスマンからバケーションで来るファミリーまで全員が楽しめる場所です!

「カジノに行くぞ!」というお客様よりも買い物に来たり、アミューズメントや、シアターを観に来たり、高級なお部屋に泊まりに来るお客様の方が多いのです。実はカジノに来るお客様は全体の1割前後なんですよ!

City, Singapore, Marina Bay Sands, Architecture

【IRのマーケット】

カジノは、IRのほんの一部ですが、カジノ(ゲーミング)の売り上げ、ノンゲーミングの売り上げに比べて凄く多いのが事実です。

大阪市・府の情報によると年間売上の予測は以下の通りです。

・ゲーミング  :3800億円/年

・ノンゲーミング:1000億円/年

つまり、「8割」の売り上げがカジノなんですね。

カジノと言えばラスベガスが一番最初に浮かぶかもしれませんね。ですが、IRのグローバルマーケットで見ればアジアが最大です。

アメリカ・南米・ヨーロッパ・アフリカ<アジア

例えば、マカオのカジノだけで年間約34億円の売り上げを達成したり、シンガポールも2010年に2つのIR施設をオープンしました(マリーナベイサンズ&ワールドセントーサ)。今では国のランドマークやメインのエンターテイメントになりましたね。

カジノがあるホテルに泊まるのは高そうだと思う方も多いですが、ホテルや周りのレストランは比較的安いです。
なぜなら、お客様はカジノでお金を沢山使うため、施設側はホテルやレストランの価格を安く設定しているのです。

【日本にIR施設ができる事に対する懸念点】

IRが出来るということはカジノがより身近になるという事ですね。
日本にもIRが上陸することを不安に思う方も多くいるのではないでしょうか?

不安になる点は以下3つが考えられます。

①ギャンブル中毒や依存症の増加

②治安、安全、セキュリティの低下

③犯罪組織の資金源の増加

これらの事について少しお話ししましょう。

①ギャンブル中毒や依存症の増加について

日本でカジノが出来るとギャンブル中毒や依存症の方は増えるのでしょうか?

ええ、可能性はゼロではありませんね。ですが、日本のカジノは世界初のカジノというわけではありません。他国のカジノから様々なノウハウを頂きます。

少し真面目にお話ししますね。

実は、他国のカジノでは依存症は増えるどころか、減ってきています。

例えば2008年、シンガポールにカジノができてから国全体の依存症患者が2.9%→0.7%に減りました。
そして韓国では2008年に9.5%→2014年に5.4%に減りました。

というのも国として依存症対策のために時間をかけて研究をして、メカニズムを作っていたわけです。

最も効果的な依存症対策は2つあります。

⒈ Admission Restriction(入場制限)

シンガポールでは個人だけではなく、その方の家族まで入場制限されます。日本の場合は、入場に身分証明書やマイナンバーを使う事になるため毎度チェックされます。さらに、一回の入場料が6,000円になる予定です。外国人の場合は入場は無料です。それはどの国のカジノでも一緒ですね。

2. Care for Pre-addicts & Addiction Patients (依存症患者へのケアと救助体制)

外国では依存症のための無料相談室、病院、ヘルプライン、手当が必ず近くにあります。これらはIR施設側(及び、IR事業者)がお金を出して用意するものです。これなしではIR施設の営業はできません。

②治安、安全、セキュリティの低下

カジノが出来ると治安が悪くなるイメージもありますよね。

80年代〜90年代まではカジノがある地域(アメリカ合衆国内)は犯罪率は高かい。しかし、他の州では所得格差が最小化したため、カジノでの従業員などの雇用が増え、その結果犯罪率が下がった。

イリノイ大学のグリノルズ教授

IR施設ができると、国内外の観光客が集まりますね。カルチャーショックなどのトラブルを防ぐためにはIR施設の近くに住んでいる方は色んな文化に慣れる事が大事になるかもしれませんね。そしてもちろんIRの事についても知らないといけませんわね。

③犯罪組織の資金源の増加

マネーロンダリング(資金洗浄)の懸念もありますね。

マネーロンダリングとは「犯罪によって得た収益を、その出所や真の所有者がわからないようにして、警察などの捜査機関による発見・検挙を免れようとする行為のこと」です。カジノでのマネーロンダリングを防ぐためには「テクノロジー活用と様々なカジノの間との情報共有」がとても大事です。

https://business.bengo4.com/practices/890

カジノにおけるマネーロンダリングに対するこのような意見があります。

新しいテクノロジーチップに頼るのだけではなく、カジノ間で情報を共有しなければなりません。

シーザース マネーロンダリング防止役員のフロイド氏

組織犯罪を見つけるためには競争相手とも一緒に動かなければなりませんね。

最後にカジノ側の対応についてこのような意見もあります。

「必ず全てのシチュエーションを監視する事とフレキシブルに対応する事がとても大事です。日本でIRがオープンする時、決まった法律やルールだけでは足りません。様々なシチュエーションに対応できるようにならないといけません。」

ネバダ州ラスベガス大学のバーンハード教授

【IR施設が日本にできることによるメリット】

国がIR施設を建てることによるメリットはいくつかあります。

そうでなければ作る意味がないですものね。

メインの理由は以下の通りです。

①New Employment(新たな仕事を生み出す)

IR施設ができるということは国内でも最大級の事業ができると言うことです。大阪の夢洲でオープン予定のIR施設で必要となる人材は少なくても約7万人です。そうなると外国の方も一緒に働くことになりますわね。

なんてインターナショナル❤︎

ホテルマン、ウェイトレス、アトラクションキャスト、カジノディーラー、ピットボス、サーベイランスなど、新しい職業も沢山でてきますわね!

(→職業情報)

②Increasing Number of Tourists(観光客増加)

先ほど申し上げた通り、海外観光客の入場料は無料です。
カジノが好きな方にとっても嬉しい話でしょう。
今後外国の方が働くようになると、雰囲気も国際的でより魅力的になりますし、お客様にとっても楽しい場になります。

③Sales Increase(経済が潤う)

IR施設ができると施設の内側だけではなく、IR施設の周りの経済も潤います。
IR施設側(及びIR事業者)は町、その国と共に助け合わないといけません。
IR施設ができることによって、その周りも観光客が増え、どんどん施設の外側の方も人が増えるので、飲食店や宿泊施設も潤い、相乗効果が生まれます。

IRはあくまでも人工的なエリアです。
日本の場合は、日本らしいIRが出来るといいのではないかとIR関連事業者の方々が話し合っています。例えば、もし苫小牧市でIRができる場合は大切な家族と日本らしい大自然を楽しみながら夜はカジノを楽しんだり、大阪市にできる場合は心斎橋や梅田でお買い物に行って、夜は夢洲で遅くまで仲間たちや恋人と思いっきり楽しむなど。

まとめ

皆さまいかがでしたでしょうか?

IR施設が出来ると街中が少しづつ変化すると思いますし、良いことや悪いことの両面あると思います。ですがそれも皆さまのご対応の仕方にもよりますわね。トラブルの対策法なんていくらでもありますから、ご心配ならずそしてIR施設の事は絶対分かっておいた方が良いと思います。

それでは皆さま、良いお盆を!

ごきげんよう。